【実例あり】製造業経験者の転職軸の決め方4STEP
製造業に従事している方で、転職を検討されている方はいませんか?
納得のいく転職を成功させるためには、転職軸の決定が必要不可欠です。転職軸を明確にしておくと、転職活動において有利になるだけでなく、今後のキャリアプランもしっかりと見えてくるでしょう。
しかしながら、転職を目指している製造業経験者の中には、
- 転職はしたいが、理由は漠然としている
- どうやって転職軸を決めたらよいかわからない
という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、製造業から転職をするうえで重要となる、転職軸の決め方について詳しく解説します。合わせて、実際に転職を成功された方の転職動機や転職軸もご紹介。
この記事を読めば、転職軸の決め方が分かって、納得のいく転職ができるようになりますよ。
転職活動で重要なのはまず転職軸を決めること
転職を成功させるために、あなたが次の仕事や転職先でなにを重視したいのか、条件を決めるのが重要です。これまでに就職活動を行ってきた方は就職活動の中で、就活の軸という言葉を一度は聞いたと思います。
就活の軸とは主に仕事選びや会社選びの条件を指し、例えば、
- 多くの人に貢献できるような仕事をしたい
- 大学で学んだ研究を活かせるような仕事に就きたい
- 誰かを幸せにできる仕事がしたい
といったような抽象的な理由であるケースがほとんどです。
新卒で就職活動をする人は本格的に会社で働いた経験がないので、抽象的な理由でも問題ありませんでした。しかし、会社で働いた経験がある社会人が行う転職活動においては、抽象的な理由では不十分です。
なぜ今までの会社を辞めて、応募先の企業のどこに惹かれて応募したのか、その理由が明確に求められます。つまり、転職の軸は就活の軸と比べて、仕事選びや会社選びの理由をはっきりとさせる必要があるのです。
また、20代で初めて転職活動を行う人の場合、面接で就職活動ときの軸を聞かれるケースがあります。納得させるような回答をするには、就職活動のときに重視していた就活の軸と、現在の転職の軸との違いを整理しておく必要があるでしょう。
そういった点においても、転職の軸を確立しておくのは重要です。
転職軸を決めずに転職を始める人は意外と多い
しかしながら、転職軸を確立せずに転職活動を始めてしまうという方は意外と多いとされています。
なぜなら、新卒時点では理想を持って就職活動を行っていた人でも、社会人として生活しているうちに仕事の現実に直面してしまうからです。
新卒時点ではかなえたい理想や夢があったとしても、実際に仕事をしていると叶えるのは難しいと考えて、理想がどんどんはがれてしまいます。
本当はもっとやりたいことがあったはずなのに、毎日を必死に仕事をしていくうちに仕事をするのが目的になってしまうのです。そうなると現状の維持に注力して、積極的な転職をしようとする意識が減ってしまいます。
そういった人が転職活動をする理由はたいてい、
- 給料を上げたい
- 仕事を楽にしたい
といった消極的なもので、明確な転職の軸を築けていません。企業側としてもそういった、企業に転職して何をしたいのかの理由が明確ではない人を採用したくはないでしょう。そして、転職活動を失敗してしまい、結局今の会社で不満を持ちながら働き続けるようになるのです。
仮に転職できたとしても、軸が漠然としているままなので、同じような失敗を繰り返してしまうだけでしょう。転職活動を成功させるためには、転職をして何をしたいのか、しっかりとした転職の軸を築かなければなりません。
今までの経験からなにを学び、どのように昇華させてその企業で活躍したいのか、その具体的な理由が転職活動で求められます。
転職軸の決め方を解説
では、転職活動の軸を決めるにはどのようにすればよいのでしょうか?
転職軸を決めるために何より必要とされているのが、なんのために転職を行うと決めたのか、その目的を明確にするという心構えです。
明確な転職軸を決めるための手順は、
といった流れで決めるとよいでしょう。
STEP1.転職する理由を考える
まず転職軸を考えるうえで重要なのが、なぜ転職をしたいのかという理由です。
転職をする理由を明確にすると、応募する企業の尺度が決まります。その企業に転職すると本当にその理由が解決するのか、測定できるようになるので、満足いく転職となりやすいです。
転職をする理由はいわば、転職軸における根幹とも呼べる部分で、ここがぶれているとその後も漠然としてしまいます。逆にいえば、転職理由さえ明確になれば、転職軸もスムーズに決まっていくでしょう。
また、転職理由を考え直すうえで、本当に転職する必要があるのか考えるのも大切です。場合によっては、今の会社に希望を伝えることで、転職活動を行う必要がなくなるかもしれません。現状の不満を解決するためにも、改めて理由を考えてみるのが大切です。
STEP2.転職先に求める条件を決める
転職する理由が明確になったら、転職先に求める条件を考えてみましょう。
例えば、
- 仕事内容
- ポジション
- 給与や待遇
- 勤務先
といった条件です。詳しくは次の項目で解説しますので、そちらをご覧ください。
STEP3.転職後のキャリアパスをイメージする
次に、将来的な自分のキャリアについて考えて、目標の設定を行いましょう。
最終的にどのようなキャリアを目指したいのか、そして数年後にどうありたいのかを考えてみてください。将来のキャリアプランを決めて書き出してみると、漠然とした転職のイメージも形になります。合わせてキャリアを叶えるために必要となるスキルも書き出すと、より計画的になるでしょう。
本当にそのキャリアを目指すのではないにしても、実際に書き出してみる行為が重要なのです。
STEP4.条件に優先順位を付ける
最後に、ここまで考えてきた理由や条件、キャリアプランに優先すべき順位を付けましょう。
どの条件、どの理由が自分の中で本当に望んでいるのか、整理をする作業です。絶対にこれだけは譲れないというものを順に書き出していくと、転職において優先すべき条件が見えてきます。そういった条件をノートや手帳などに書いておけば、転職するうえでぶれない軸となるはずです。
さらに、その条件に対する疑問への答えも用意しておきましょう。なぜその条件が自分にとってそんなに重要なのか、疑問を投げかけ続けて裏付けを取れば、よりぶれない転職の軸となります。ぶれない転職の軸を心掛けていれば、自分が望む転職先に就職できるでしょう。
転職先に求める条件を考えよう
転職先を考えるうえで重要となる、転職の軸となる条件を考えるうえで重要なポイントが、
- 働き方
- 待遇
- 環境
の3つです。
転職軸で重要となる、自分が大切にしたい転職先に求める条件がなかなか決まらないという方も多くいるでしょう。その場合は上記のように、転職先に求める条件を細分化して、それぞれの側面から検討してみるとスムーズに決まりやすいです。
まず1つ目のポイントである、働き方という側面から解説します。
働き方から考える
転職を行う際に一番気になるのが、転職先の企業における働き方でしょう。
例えば、
- どのような仕事内容なのか
- 将来のキャリアプランはどうなのか
- 今の技術が活かせるのか
といった点が、この側面で考えるべきポイントです。転職先で働くうえで、この条件だけは譲れないといったポイントを考えてみましょう。
働き方を主軸にした転職理由の例を挙げると、
- いまよりもさらにマルチに活躍したい
- 今持っているスキルをさらに伸ばしてキャリアアップを目指したい
- 新しい分野に挑戦したい
- 海外に出てグローバルに働きたい
といったものが挙げられます。
待遇から考える
また、転職をするうえで今いる会社よりも、さらに上の待遇を受けたいという方も多いでしょう。もちろん、よりよい待遇を受けたいという理由も、十分な転職の軸における条件となります。
例えば、
- 給与アップを目指したい
- 無駄な残業や休日出勤を減らしたい
- ワークライフバランスを重視して働きたい
- 福利厚生が整っている企業に入社したい
といった理由が挙げられるでしょう。
ただし注意すべき点として、待遇ばかり意識すると自分が本当にやりたい目的とちぐはぐになるケースも多いです。例えば、高い給料を意識しすぎて、仕事が忙しくなりすぎてしまい、結果的に長持ちしなかったというケースも少なくありません。他の条件との兼ね合いで、ある程度の基準を設けておきましょう。
環境から考える
最後に、実際に企業で働くとなると気になるのが、その会社の社風などといった環境です。
たとえ同じ業界であっても、会社によって雰囲気や社風は異なります。健全な環境であるのはもちろん重要ですが、自分の性格と会社の社風があっているかどうかも重要でしょう。
例えば、
- 会社の研修や教育が行き届いているか
- 上下関係があってもしっかりと意見が通るか
- 積極的に挑戦できる社風か
- 実力が正当に評価され、昇進できる環境か
といったポイントが挙げられます。
こういったポイントごとに整理して、自身が本当はどのような企業で働きたいのか、考える参考にしてみてください。
製造業経験者の転職動機や転職軸を実例で紹介
最後に、製造業の経験者が実際に転職を成功させたときの、転職動機や転職軸をいくつかご紹介します。
ケース1:組織変更の影響で転職を始めた30代男性
まずは中小機械メーカーの設計職から、上場企業の機械設計職へ転職した、30代の男性です。
彼は今まで液体貯蔵用タンクの機械設計を担当していましたが、社内の組織変更によって今後のキャリアをイメージできなくなり、転職を志しました。
彼が転職先の企業を選んだ理由と、転職軸は次の通りです。
- 将来にわたってじっくりと働ける職場かどうか
- 将来、両親の面倒を見られるように実家に近いかどうか
その後、彼は10社強にエントリーを行い、5社から内定を受けています。
ケース2:R&D部門を諦めずに転職した30代男性
続いて紹介するのは、製造業の会社で研究職を行っていた30代男性の例です。
彼は前職で、R&D部門にて材料開発からモジュール開発までを担当していました。しかし、社内事情によって工場の生産部門に異動となり、R&Dとしてのキャリアを諦めきれずに転職を決意したのです。
彼が転職の軸としていたのが、
- R&D職として活躍できるか
- できれば地元にUターンしたい
- ワークライフバランスを実現できるか否か
の3点でした。
転職エージェントを利用して条件に当てはまる企業に無事内定が決まり、新しい製品や事業を創っていくポジションで活躍しています。
ケース3:結婚を転機に転職をした30代女性
次に紹介するのは、産業用電源メーカーで品質保証を行っていた、30代女性の転職例です。
彼女は前述の通り、品質保証やサプライヤーの管理業務を担っていましたが、結婚を機に転職を検討し始めました。彼女が転職したいと考えた理由と転職の軸は、次の通りです。
- 希望の勤務地で働きたい
- 女性でも活躍できるような職場で成長したい
その後、彼女は上記の条件に当てはまる大手企業に転職でき、さらに前職よりも年収が1割増しになりました。
ケース4:スキルアップを目指して転職を志した20代女性
最後に、食品メーカーの販売部門で営業企画を担当していた、20代の女性のケースをご紹介します。
彼女が転職を志した理由は、前職で培った経験を活かして、より細かいマーケティングをしていく仕事に就きたいというものでした。
彼女が転職の軸としていたものは次の通りです。
- 前職で培ったスキルを活かして働けるか
- 産前産後休暇や育児休暇など福利厚生が整っているか
- 長く働けるような雰囲気の会社か
彼女はビジネスツールの企画開発を行う職業に転職し、別事業にも関心を持っています。
以上の実際に転職を成功させた人の転職理由や転職の軸を参考にして、転職に臨んでみてください。
まとめ
製造業を経験されている方のために、転職軸について解説しました。
転職軸を決めておくのは、自分が望む企業への転職を成功させるうえで欠かせません。もし転職軸が定まっていなかったら、前職よりも悪い条件の会社に転職してしまう可能性もあり得ます。
さらに、面接でも転職軸は必ずといってよいほど聞かれるので、やはり明確に転職軸を決めておくのが重要な要素なのです。
最後に、転職軸を決めるうえで重要なポイントを振り返っておきましょう。
転職軸を決める条件は、次の3つの要素に分けられます。
それぞれの観点から、自分がなぜ転職したいのか、その理由に当てはまる条件を見つけてみましょう。転職軸を明確にできれば、転職が成功するだけでなく、今後のキャリアプランもはっきりするようになります。
ぜひ記事を参考にして、納得のいく転職ができるように、転職軸を決めてみてください。
無料で転職相談 受け付けています!
1時間程度、ZOOMにて相談乗ります。
転職準備や進め方、面接対策など質問や相談何でも聞いてみて下さい。
(正直ネットで情報収集するより、1回話聞いた方が絶対効率良いです。)
以下フォームより、お気軽にお声がけください!!