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製造業からウェブ業界への転職に必要な4つのスキル

製造業からウェブ
sumino

ウェブサイトやウェブサービスを制作して、インターネットを通じたさまざまなサービスを提供するのがウェブ業界の仕事です。インターネットの普及に伴ってウェブ業界は拡大し続けており、その将来性の高さから転職をしたいと考えている人も多いでしょう。

ウェブ業界への転職は、ITの専門知識やプログラミングスキルが求められるので難しいというイメージがあります。しかし、ウェブ業界とは何の関連もなさそうな製造業から、未経験で転職することも可能です。

この記事では、製造業からウェブ業界への転職難易度や、転職に必要なスキルと準備、製造業での経験が活きることなどを解説しています。ウェブ業界に興味のある製造業の方は、ぜひ参考にしていただきたいです。

ウェブ業界に転職する人はどれくらいいるのか?

大手人材会社のdodaが公表している転職求人倍率レポートによると、2021年4月のIT・通信業界の求人倍率は約5.7倍となっています。求人倍率は、転職希望者数1人に対して何人分の求人があるかを示す数値で、数値が多いほど採用活動が活発であることを指します。つまり、IT・通信業界では、転職希望者数1人に対して5.7人分の求人があるという状態です。

同レポートによると全業界の平均求人倍率は約1.9倍であるため、IT・通信業界の求人がいかに多く、採用が活発に行われているかが分かります。ウェブ業界も含め、IT・通信業界は常に人材不足の傾向にあるため、多くの転職者を求めているのです。

未経験からウェブ業界に転職する際の難易度は高い?

ウェブ業界で活躍するためには、ITに関する専門知識やプログラミング、デザインのスキルなどが求められるので未経験からの転職は難しいというイメージがあるでしょう。しかし、実際は未経験者でも応募可能な求人が多いのが特徴です。応募する企業や職種によっては、未経験からでもウェブ業界への転職は十分に可能だといえます。

では、なぜウェブ業界では未経験者でも積極的に採用しているのでしょうか。主な理由として、次の3点が挙げられます。

  • 人手不足の企業が多い
  • 未経験でも転職しやすい職種がある
  • ポテンシャルが重視される

それぞれ詳しくみていきましょう。

人手不足の企業が多い

ウェブサイトやウェブサービスに対する社会的ニーズが高まる一方で、ウェブ業界の人材が圧倒的に足りない状況が続いています。そのため、未経験者であっても積極的に採用し、社内研修やOJTを通じて育成しようと考える企業が増えているのです。

また、ウェブ業界は変化が激しく、顧客層も幅広いのが特徴です。他の業界や業種で働いていた人を採用することで、常に新しい考え方を取り入れようとする企業も多くなっています。

未経験でも転職しやすい職種がある

ウェブ業界と一言でいっても、さまざまな職種があります。エンジニアやデザイナーなどの専門職や、ディレクターのようなマネジメント職への転職は経験者でなければ難しいですが、未経験でも転職しやすい職種があります。

例えば、自社サービスを販売する営業や、顧客のサポートを行うカスタマーサポートなどは未経験でも活躍しやすい職種です。これらの職種を経験しつつ、エンジニアやデザイナーを目指して勉強したり、ディレクターを目指すというキャリアプランも考えられます。

ポテンシャルが重視される

ウェブ業界の仕事をする上では資格が必須ではなく、求められる知識やスキルも企業によって大きく異なります。また、流行の変化や技術革新が激しいため、常に新しいことを学んでスキルを高めていく必要があります。

そういった背景から、現在持っている知識やスキルだけでなく、ポテンシャルも重視する企業がウェブ業界には多いです。製造業のような異業種からであっても、前職での経験を活かしつつ積極的に学んでくれる人材がいれば、未経験であっても採用する傾向にあります。

ウェブ業界への転職を目指す上で必要なスキルと準備について解説

未経験でウェブ業界へ転職することは可能ですが、より転職しやすくするにはどうすればよいでしょうか。ここでは、ウェブ業界への転職を目指す上で必要なスキルや準備について解説します。

  • ITに関する基礎知識
  • 情報収集力
  • コミュニケーション能力
  • プログラミング能力

ここで紹介するのは、職種に関係なくウェブ業界で働く上で求められるスキルです。製造業で働く中でも身につけることはできるので、意識してみてください。

ITに関する基礎知識

ウェブ業界で働くためには、ITに関する知識があることは必須です。専門的な知識は転職後に学んでも問題ありませんが、基本的なパソコンの操作方法やインターネットの仕組みといったITに関する基礎知識は身につけておきましょう。

おすすめは、ITパスポート試験の勉強をすることです。ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験であり、IT系資格の中では初歩的な位置づけとなっています。ウェブ業界に転職するかに関わらず、これからのIT社会で生きていくためにはITに関する知識は必ず役に立つので、勉強してみてはいかがでしょうか。最近では製造業でもIT化が進んでいるので、業務中に学べることも多いでしょう。

情報収集力

ウェブ業界は変化が激しく、常に新しい知識やスキルを身に着けていく必要があります。また、業務を進める上で必要な情報があれば、随時リサーチをして正確な知識を得なくてはなりません。他のウェブサイトやウェブサービスから学ぶ機会も多いでしょう。

インターネットや書籍、セミナー、SNSなどから、自分に必要な情報を素早く見つけて活用できる情報収集力をつけておくことをおすすめします。製造業で働いている中でも、最新のトレンドを調べてみたり、業務での課題を解決する方法を調べてみたりするのが良いです。

コミュニケーション能力

ウェブサイトやウェブサービスは一人で作り上げるものではなく、プロジェクトを立ち上げてチームで作り上げていくものです。営業やマーケターのように顧客と接する職種だけでなく、エンジニアやデザイナーにもコミュニケーション能力が求められます。

自分の考えを的確に伝える、相手の求めていることを汲み取る、といったことを意識して、円滑なコミュニケーションが取れるようにしましょう。製造業で働く中でも、他の作業者と連携したり、チームリーダーとして指導したりする過程でコミュニケーション能力が培われていきます。

プログラミング能力

ウェブ業界で提供するサービスのほとんどはプログラミングによって作られています。エンジニアでなくても、基礎的なプログラミング能力は身につけておくと良いでしょう。プログラミング能力があれば、ウェブサイトやウェブサービスがどのようにして作られているかが分かりますし、開発時の難易度や工数の検討もつくようになります。

製造業の設計担当者や製造技術担当者であれば、プログラミングの経験があるかもしれません。もし経験がない場合は、最近では無料で使えるプログラミング学習ツールもあるので、試してみてはいかがでしょうか。

製造業で培った経験はどのように活かせるか?

ウェブ業界と製造業では全く違うように感じられますが、製造業で培った経験がウェブ業界でも活かせる場合があります。

ここでは、製造業の職種別にどのような経験がウェブ業界でも活きるのかをご紹介します。

設計・製造技術

製造業の設計担当者や製造技術担当者の中には、CADのような設計ソフトを扱ったり、設備を動かすためのプログラムを組んだりと、ITを活用した経験を持つ人がいます。また、設計には深い専門知識とそれを活かす発想力、調整力が必要であり、それはウェブサイトやウェブサービスの開発も同様です。設計業務に取り組む中で得たノウハウはウェブ業界でも活かせるでしょう。

また、製造業では生産性を高めたり、不具合をなくすための改善が行われます。現状の課題を見つけてより良いやり方を導き出す改善力は、転職しても活かすことができます。

営業

製造業の営業には、技術的な知識とそれを顧客に分かりやすく伝える力が求められます。さらに、社内外との仕様整合や納期調整といった交渉も行うため、総合的なコミュニケーション能力を有している人が多いです。

製造業で培ったコミュニケーション能力は、ウェブ業界での営業活動ではもちろん、プロジェクトチームで円滑なコミュニケーションを行うためにも発揮できるでしょう。

マーケティング・企画

製造業でマーケティングや企画を担当していた場合は、その経験がそのままウェブ業界でも活かせます。どんな製品やサービスが顧客に求められるかや、どんなアプローチをすれば顧客に知ってもらえるかを考え、実行するという点はどの業界でも同じだからです。

ウェブ業界特有の専門知識やツールを使いこなせるようになれば、転職後も活躍することができるでしょう。

製造業から未経験でウェブ業界を目指すのであれば転職エージェントを活用しよう

未経験でウェブ業界を目指す場合は、転職エージェントを活用するのをおすすめします。

転職エージェントとは、転職を希望する人と採用したい企業をマッチングさせるサービスです。転職者が自分のスキルや希望する仕事内容や待遇を伝えると、その転職者に合った求人を紹介してくれます。また、転職サイトには掲載されていない非公開求人も含め、多くの求人情報を持っているので、活用して損はないでしょう。多くの転職エージェントは無料で活用することができます。

未経験で転職をするには、未経験であっても採用したいと企業に感じてもらう必要があります。転職エージェントは、転職者のこれまでの経験やスキルを深堀りして履歴書や職務経歴書の作成をサポートしたり、面接対策を行ってくれるので、転職活動を効率よく進められるでしょう。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは数多くあるので、どれを活用したらよいか迷うかもしれません。ここでは、製造業からウェブ業界への転職を目指す人におすすめの転職エージェントを紹介します。

転職エージェントは一つしか活用できないわけではありません。人生の岐路となる転職を成功させるためには、いくつかの転職エージェントを併用するのがおすすめです。ここで紹介する転職エージェントも、選択肢の一つに加えてみてください。

マイナビ IT AGENT

マイナビ IT AGENTは、ITやウェブ業界に特化した転職エージェントで、20代・30代の転職に強い大手人材会社のマイナビが提供しています。

大手ならではの豊富な求人情報を持ち、ITやウェブ業界に特化した豊富な経験を持つエージェントによる転職支援が受けられるのが特徴です。未経験でのITやウェブ業界への転職も支援しており、エージェントから的確なアドバイスをもらえた結果、転職に成功したという声も聞きます。

マイナビITエージェント【公式】IT・Webエンジニアの求人・転職エージェント

DYM IT転職

DYM IT転職は、首都圏や地方都市を中心にウェブ業界への転職支援を行っている転職エージェントです。

第二新卒やキャリアチェンジを志望する若手人材のサポートに強みがあり、2500社以上の企業の求人情報を取り扱っています。働きながら学んでエンジニアになるための研修制度もあるため、未経験でエンジニアになりたい人には特におすすめの転職エージェントです。

第二新卒・既卒でも正社員に!DYM就職!

doda

大手人材会社のパーソルキャリアが提供するdodaは、国内最大級の転職エージェントです。

約10万件の求人情報を取り扱っており、中にはdoda限定の求人も多数あります。ウェブ業界の求人も豊富なので、希望に合った求人が見つかるはずです。ウェブ業界以外も視野に入れている場合は、dodaのような総合型転職エージェントにも登録しておくと良いでしょう。

転職エージェント |転職ならdoda(デューダ)

■まとめ

ウェブサイトやウェブサービスのニーズが高まり続けており、ウェブ業界の成長は今後も続くことでしょう。ウェブ業界は常に人手不足なので、未経験者だからといって転職を諦める必要はありません。

しっかり準備をして転職活動に取り組めば、製造業から未経験でウェブ業界に転職することはできます。製造業で働きながらでもウェブ業界で活かせるスキルや経験を得ることはできるので、この記事で紹介した内容を参考にしつつ、ウェブ業界への転職を目指してみてはいかがでしょうか。

未経験での転職の心強い味方となる転職エージェントも積極的に活用して、転職を成功させてください。

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WRITER PROFILE
sumi
sumi
ブロガー / SEOコンサル
製造業の技術屋で5年間働いたのち、
全くの未経験からSEOコンサル会社へ転職。

窮屈な環境から思い切って転職をし、
望んだ環境を手に入れることが出来ました。

現在は製造業ではたらく人を応援するメディア
「午後11時の憂鬱」を運営しています。

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