製造業からマーケティング業界へ必要な5つのスキル
顧客のニーズをデータから分析し、商品が売れる企画や仕組みを作るのがマーケティング職の仕事です。近年インターネットの普及や日本のグローバル化が進むにつれ、企業の販売戦略としてマーケティング職の需要が高まっています。「マーケティング業界に転職したいけれども、製造業しか経験がない」「製造業からマーケティング業界に転職はできる?」という人もいるでしょう。マーケティング業界へ転職は、必要なスキルや準備をふまえておけば未経験でも充分可能です。この記事では、製造業からマーケティング業界へ転職する人はどのくらいいるのか、製造業からマーケティング業界への転職難易度、マーケティング業界へ転職するうえで必要なスキルや、転職後の過ごし方について解説します。製造業や未経験からマーケティング業界を目指したい人は、ぜひ参考にしてください。
マーケティング業界へ転職する人はどれだけいるのか?
2020年のマーケティング業界全体への転職希望者数の出身業界内訳を見ると、以下の通りになります。
- インターネット、広告、メディア…31%
- メーカー(素材、化学、食品、その他)…13%
- メーカー(機械、電器)…7%
- その他…7%
- IT、通信…6%
- コンサルティング、専門事務所、リサーチなど…6%
マーケティング業界へ転職希望者は、広告やメディア、コンサルティングなどのマーケティングに関連した業界出身者が多くなっています。一方、製造業(メーカー)からマーケティング業界への転職希望者も増加傾向にあり、転職希望者全体では20%を占めています。(doda2020年11月発行 職種別マーケットレポート 企画・マーケティング部門より )
製造業からマーケティング業界への転職を希望する理由
マーケティング業界の採用は経験者が優遇されるため、かつては同業界からのキャリアアップ目的での転職が大半でした。一方、近年では製造業をはじめ異業種からマーケティング業界への転職を希望する人も増えています。
製造業からマーケティング業界へ転職を希望する背景には、以下3つの理由があります。
- キャリアアップのため
- 将来への不安視による転職
- やむをえない転職
順に解説していきます。
キャリアアップのため
マーケティング業界の年収は日系企業で500万円、外資系やグローバル企業なら800~1000万円にも手が届きます。自分が持っている経験やスキルを活かして、キャリアアップするためにマーケティング業界への転職を希望する人も多いです。
将来への不安視による転職
新型コロナウィルスにより、製造業全体でも影響をを受けています。自分が働いているメーカーの先行きは不透明な一方、マーケティング業界は不況の影響を受けにくい業界でもあります。先行きを考えて製造業からマーケティング業界への転職を希望する人も多いでしょう。
また、製造業で得られる知識やスキルは、同業では活かせても異業種では活かしにくい場合があります。マーケティング業界で得られるスキルは異業種でも活かせる、転職もしやすい、という理由から転職を希望する人もいます。
やむをえない転職
新型コロナウィルスの影響により、希望退職を迫られた人も多くいます。次の転職先としては、不況の影響を受けにくいマーケティング業界を希望する人が増えています。
未経験からマーケティング業界へ転職する際の難易度は高い?
マーケティング業界は経験者が求められる業種のため、製造業を含め未経験者では転職は難しいのではないか、と考える人も多いでしょう。現在以下の理由でマーケティング職のニーズが高まっているため、未経験者でも充分転職が成功する可能性が高いです。
- 経験者枠以外に未経験者枠を採用する企業が増えた
- 新しい販売戦略へのニーズが高くなっている
- Web面接などで採用のスピードが上がっている
経験者枠以外に未経験者枠を採用する企業が増えた
即戦力として活躍できる経験者枠のほか、新たな人材育成を踏まえた未経験者枠を採用するマーケティング企業も多くなりました。経験者枠はキャリアアップ目的の同業からの転職が多いため競争率が高いです。
未経験者枠も競争率は高いものの、経験者とは別枠で採用スキームに入ります。経験やスキルでは勝てない経験者と差別化されることで、未経験者にもマーケティング業界に転職できるチャンスが増えました。とくに、在宅勤務の広がりにより未経験者でもトライアルとして採用するマーケティング企業も多くなっています。
新しい販売戦略へのニーズが高くなっている
新型コロナウィルスの影響により、ニューノーマルにのっとった販売戦略が求められるようになりました。たとえば小売店は非対面、非接触のためにオンライン販売のニーズ、飲食業界ならテイクアウトやデリバリーのニーズが高まっています。販売の手法が変わればマーケティングの手法も変わるため、マーケティング業界は新しい販売戦略へのニーズが高くなり、採用が増えています。
Web面接などで採用のスピードが上がっている
マーケティング企業では、採用業務をすべてオンライン上で完結する企業も増えています。採用業務が効率化されることで、より多くの応募者とマーケティング企業が面接できる機会も多くなりました。今まで書類審査で落とされていた未経験者でも、面接まで進める可能性が高くなっています。面接で未経験でも業務や企業の戦力として働けるスキルや知識をアピールできれば、転職は充分可能です。
製造業を含めた未経験者のマーケティング業界への転職難易度は、以前より少し下がっています。ただし、マーケティング業界は人気で倍率も高いため、転職を目指すうえでは必要なスキルや準備は必須になります。次に、未経験でマーケティング業界を目指すうえで必要なスキルについて解説します。
マーケティング業界への転職を目指す上で必要な5つのスキルと製造業で活かせること
未経験からマーケティング業界へ転職する上で必要なスキルは以下の通りです。
- データや数字への強さ
- 分析力
- 提案力
- コミュニケーション能力
- プログラミング能力
新しく必要になるスキルもありますが、製造業で身に付けたスキルが活かせる部分もあります。順に解説していきます。
データや数字への強さ
マーケティングの業務は、データを収集、分析して販売戦略に活用します。ビッグデータやアクセス解析、クリック数やユーザー単価など、おもに扱うのは数字です。データや数字に強いことは、マーケティング業界での業務において必要なスキルになります。
分析力
マーケティング職は、収集したデータから仮説を立てて提案をし、実際の販売戦略として導入していきます。収集したデータを分析できるスキルが必須です。製造業の機械設計エンジニアの場合、図面や原材料表を正しく読み込み、業務に活かす分析スキルがマーケティングにも活かせるでしょう。
提案力
データを分析したうえですばらしい企画ができても、提案力がなければ顧客側に魅力が伝えらず、採用されません。企画や提案をわかりやすく、魅力的に提案できるスキルもマーケティング職には求められています。
製造業の営業職や開発職を経験している場合、プレゼンテーションや提案力がスキルとして身についているためマーケティング職の転職にも有効なアピールができます。
コミュニケーション能力
マーケティング職は、顧客はもちろんほかの専門スタッフや関係各所と連携をはかってを進めていきます。業務を円滑に進めるために求められるのがコミュニケーション能力です。また、自分の企画をわかりやすく伝えるうえでも、コミュニケーション能力は重要になります。
製造業で多くの人をまとめる立場だったり、顧客と多く接する職種を経験していたりする場合は、マーケティング職にもコミュニケーション能力が活かせます。
プログラミング能力
マーケティング職は、ビッグデータを取り扱います。データベースを操作するためには、SQLなどのプログラミング言語の知識が必要です。製造業の機械設計などですでにプログラミングを行った経験があれば、マーケティングに活かせます。
マーケティング職に必要なスキルのなかには、製造業で培った経験や知識が活かせるものあります。次に、製造業からマーケティング業界への転職を成功させるための準備を解説します。
製造業からマーケティング業界への転職を成功させるための3つの準備
製造業からマーケティング業界への転職を成功させるために、以下3つの準備をしておきましょう。
- 資格を取得しておく
- 製造業に関連のあるマーケティング職に応募する
- 転職エージェントを活用する
順に解説していきます。
資格を取得しておく
未経験者がマーケティング業界へ転職するには、資格を取得しておくのが有効です。資格があれば未経験でもマーケティング職に活かせる具体的なスキルを、履歴書や面接で効果的にアピールできます。
マーケティング職への転職に有利な資格の例として、以下のものがあります。
- WEBアナリスト検定…Googleアナリティクスの体型的なスキルが身に付く資格
- ネットマーケティング検定…ネットを使ったマーケティング手法の資格
- マーケティング・ビジネス実務検定…業種を問わず広く使えるマーケティングの検定試験
製造業に関連のあるマーケティング職に応募する
製造業からマーケティング職への転職を目指すなら、製造業のマーケターに応募する方法が有利です。製造業はデジタルマーケティングの活用が難しい分野といわれ、導入していないメーカーも多くあります。製造業経験者なら、製造業で培った知識や経験をマーケティングに取り入れることも可能です。製造業に特化したマーケターを目指せば、多くの企業から声のかかるマーケティング職として活躍できるのも、夢ではありません。
転職エージェントを活用する
製造業からマーケティング職を目指すなら、転職エージェントを活用するのが有効です。転職エージェントは非公開求人を含めた多くの求人案件を紹介してもらえます。未経験から異業種への転職を目指すときには、転職エージェントを活用すると有利な求人紹介が受けられます。
履歴書や職務経歴書の転削、面接などのスケジュール調整なども転職エージェントが行います。在職中で転職を目指すときも、転職エージェントを活用すれば仕事をしながら効率よく転職活動が進められます。
おすすめの転職エージェント
製造業からマーケティングへの転職を目指すときの、おすすめ転職エージェントは以下の3つです。
- マイナビエージェント
- doda
- マーケティング転職.com
それぞれ解説していきます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」に輝いた実績のある転職エージェントです。20~30代の若年層の転職に特に強みがあります。第二新卒やはじめての転職もしっかりサポート。「製造業に就いてから日が浅いけれども、自分には向いていないかもしれない」という理由で転職したい人にも向いています。
紹介する求人の80%が非公開求人のため、納得の求人を紹介してもらえる可能性も高いです。利用料金はすべて無料です。
doda
パーソナルキャリアが運営するdodaは、多角的なサービスが利用できる特徴があります。非公開求人を含む10万件以上の案件から求人紹介が受けられるエージェントサービスのほか、自分のスキルや能力を登録しておくと企業から直接オファーの来るスカウトサービスも利用可能です。毎週月・木に更新される、サイト上での公開案件の検索もできます。
転職のノウハウや転職エピソードなどのお役立ち情報も満載。実際に製造業からマーケティングへの転職を成功させた人の体験談などの検索も可能です。
マーケティング転職.com
マーケティング転職.comは、転職エージェントであるJACリクルートメントが運営する、マーケティングへの転職に特化したサービスです。サイト上でのマーケティング求人の検索に加えて、登録すればエージェントによる転職サポートや、非公開求人の紹介が受けられます。
JACリクルートメントは日系グローバル企業や外資系企業への転職にも強い転職エージェントです。将来的に外資系企業も視野に入れた転職を考えているときに、選択肢に入ります。
マーケティング転職.com | マーケティング求人に特化した転職サイト
H2:まとめ
製造業から異業種であるマーケティング業界への転職を目指すには、マーケティング業界に必要なスキルを把握し、効果的にアピールするのが採用につながります。かつてはマーケティング業界は経験者のみを採用する傾向にありましたが、現在はニーズの高まりにより未経験枠での採用もスタートしました。新しい生活様式にのっとったマーケティングのニーズが高い今は、マーケティング業界への転職を目指すチャンスでもあります。転職エージェントの活用も視野に入れて、製造業からマーケティング業界への転職を成功させましょう。
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