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製造業からの転職で失敗する4つのケース|その理由も解説

転職失敗
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ブロガー / SEOコンサル
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製造業の技術屋で5年間働いたのち、
全くの未経験からSEOコンサル会社へ転職。

窮屈な環境から思い切って転職をし、
望んだ環境を手に入れることが出来ました。

現在は製造業ではたらく人を応援するメディア
「午後11時の憂鬱」を運営しています。

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製造業に働いている人の中には、「他の業界・業種の仕事に興味がある」「年収アップやキャリアアップを実現したい」「職場環境を変えたい」といった、さまざまな理由で転職を検討している方も多いのではないでしょうか。

一昔前に比べると転職することが普通になってきたため、製造業から転職することも珍しいことではありません。しかし、製造業からの転職に失敗して後悔している人が一定数いるという事実があります。自分自身が製造業から転職する際に失敗しないように、どのような理由で失敗するのかや、失敗しないための転職方法を知っておくことが重要だといえるでしょう。

この記事では、製造業から転職する際の注意点や、失敗しないための転職方法を解説しています。製造業からの転職を考えている人は、参考にしていただきたいです。


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製造業から転職する人はどれぐらいいる?

厚生労働省が発表した「2019年(令和元年)雇用動向調査結果」によると、2019年の製造業からの離職者数は約7.6万人となっています。前年の2018年の離職率が約7.5万人であったため、ほぼ横ばいであるといえるでしょう。

離職者の中には、グループ企業内での転籍者や定年退職者も含まれているため、「製造業での離職者数=転職者数」というわけではありません。しかし、毎年数万人単位で製造業から転職する人がいるということが推測できます。

日本の転職者数は2011年以降増加傾向にあり、2019年には351万人と過去最高を記録しています。2020年は新型コロナウィルス感染症拡大の影響もあって転職者数が減少しましたが、あくまでも一時的なものであり、日本全体での転職者数は今後も増えていくと考えられます。

製造業から転職する際に失敗するケースを解説

製造業からの転職経験者の中には、転職に失敗したと感じている人が一定数いるのが実情です。その人たちがどういった理由で転職に失敗したのかを知り、自分自身が転職する際には同じ失敗をしないようにしたいものです。

ここでは、製造業からの転職で失敗するケースを4つ紹介します。

  1. 仕事内容が合わなかった
  2. 社風が合わなかった
  3. 年収が減ってしまった
  4. 労働環境の変化に適応できなかった

それぞれ詳しくみていきましょう。

失敗するケース①:仕事内容が合わなかった

同業種×同職種への転職であれば、ほとんどの場合は前職で行っていた仕事を転職先でも担当することになるため、仕事内容が合わないということは少ないでしょう。例えば、食品メーカーで製造ラインを担当していた人が、別の食品メーカーで同じく製造ラインを担当する場合は、前職での経験がそのまま活きますし、仕事内容も大きくは変わらないと考えられます。

問題は、異業種・異職種へ転職した場合です。例えば、製造業で製造ラインを担当していた人が、製造業の営業職に転職したり、ウェブ業界のデザイナーに転職したりする場合が挙げられます。

これらは極端な例ではありますが、業種や職種をまたいで転職をすると、仕事内容が大きく変わってしまいます。覚えることが多くて苦労したり、思っていた仕事内容と違って嫌になったりする可能性があります。

失敗するケース②:社風が合わなかった

企業はそれぞれ独自の雰囲気や価値観を持っており、それらが社風として現れています。具体的には、「アットホーム」や「実力主義」、「風通しが良い」といったものです。

社風は似た製品を作る競合他社であってもがらりと変わる場合があり、働いている企業の社風が自分に合うかどうかが満足度を大きく左右します。例えば、保守的で堅実な人が、積極的なチャレンジを求められる会社に転職してしまうと、ストレスを感じてしまう場面が多いでしょう。

失敗するケース③:年収が減ってしまった

転職をすると、必ずしも年収がアップするわけではありません。採用選考時に自分の価値を上手に伝えられなければ、転職後の年収が減ってしまう可能性があります。

また、異業界・異職種への未経験での転職であれば、多くの場合は年収が下がってしまうでしょう。一般的に転職者は即戦力であることが求められるため、未経験者の評価が低くなることは仕方のないことです。

それ以外にも、福利厚生の充実度によって結果的に年収が下がったと感じる場面もあるでしょう。例えば、大手の製造業であれば各種手当や福利厚生サービスが充実している企業が多いですが、ITベンチャーなどに転職すると福利厚生が整っておらず、自己負担が増えてしまう可能性があります。

失敗するケース④:労働環境の変化に適応できなかった

製造業は勤務時間がはっきりと決まっている傾向にあり、土日祝日は休みで残業が少ない企業が多いです。しかし、転職先の会社では労働環境が大きく変わる可能性があります。

例えば、製造業から飲食業に転職した場合は、シフト制で休みが不定期になり、残業をせざるを得ない場面も増えるでしょう。働き方が大きく変わったことで体調不良になったり、家庭での時間が確保できなくて悩むことになるかもしれません。

転職に失敗した人の理由とは?

製造業からの転職に失敗するケースをみてきましたが、失敗した理由はなぜなのでしょうか。ここでは、よくある失敗の理由として4つのことをご紹介します。

転職の軸が決まっていない

転職する際には、転職する目的をしっかりと考えることが重要です。「仕事がきついからやめたい」「職場の人間関係が嫌になった」といった漠然とした理由でなく、もう一歩踏み込んで自分が転職したい理由を深堀りしましょう。

例えば、製造業からの転職理由として多いのが「単純作業の繰り返しがつらい」というものです。製造ラインで働く人に多い理由ですが、単純作業自体はどの業種・職種でもあるので、転職しても変わらない可能性があります。「単純作業の何が嫌なのか」「新しい仕事に次々チャレンジすることが好きなのか」「単純作業の中でも達成感を感じる瞬間はないのか」といったように自分の気持ちを深堀りすることで、自分が働く上で重視したい軸が見えてくるでしょう。

十分にリサーチできていない

転職で失敗する人は、転職する業種・職種・企業を十分にリサーチせずに決めている傾向にあります。「成長産業だから」や「楽そうな仕事だから」といった憧れやイメージだけで転職先を決めるのではなく、自分にとっての向き不向きや、転職の軸と合致するかを十分に考慮した上で転職しなければなりません。

特に注意すべきなのが、「製造業の仕事が嫌になったのでやめてから転職活動をした」というケースです。転職先が決まる前に退職してしまうと、早く転職しなければという焦りからリサーチを怠り、求人の条件面だけを見て転職先を決めることになりかねません。働きながらの転職活動は時間の捻出が難しい場面もありますが、だからといって先に退職してしまわないように気をつけましょう。

異業種・異職種への転職である

同業種×同職種での転職の場合は、仕事内容や環境が大きく変わらないことが多いので、転職して失敗したと感じる人は少ない傾向にあります。反対に、失敗したと感じる人が多くなりやすいのが、異業種や異職種へ転職した場合です。

同じ業界であっても、職種が異なれば仕事内容が大きく変わるのでミスマッチが起きやすくなります。また、職種が同じであっても異業種に転職すると商習慣や必要とされるスキルが異なり、これまでに得たスキルを思うように活かせないと感じることが増えるでしょう。

異業界×異業種への転職はそれらがより顕著に現れるため、転職する際は慎重になる必要があります。決して異業界・異業種への転職が悪いわけではなく、自分のやりたい仕事につくためには果敢に飛び込んでいく気持ちも大切ですが、失敗するリスクが高まるという事実は理解しておかなくてはなりません。

製造業からの転職で失敗しないための方法

ここまでで、製造業からの転職で失敗するケースや理由をみてきました。それでは、同じ失敗をしないためにはどのように転職活動を進めればよいのでしょうか。

製造業からの転職を成功させるための方法として、4つのステップを紹介します。

  1. 製造業での経験を棚卸しする
  2. 転職の軸を決める
  3. 業種と職種を決める
  4. 選考を受けつつ企業をリサーチする

どのように転職活動を進めていくのか、みていきましょう。

ステップ①:製造業での経験を棚卸しする

まずは、製造業で得た経験を棚卸ししていきます。これまでに取り組んだ仕事内容や身につけた知識、スキルを洗い出すとともに、仕事をしていて感じたことや、転職をしたいと思った理由を深堀りしていきます。

特に重要なのは、仕事をしていて感じたことです。例えば、どんな時に辛いと感じたか、どんな時に楽しいと感じたか、どんな時にやりがいを感じたか、といった気持ちを振り返ることで、自分が働いていて価値を感じる要素が明確になっていくでしょう。

ステップ②:転職の軸を決める

製造業での経験を棚卸しする過程で、自分が働く上で何を重視しているのかが明確になると思います。その上で、転職の軸を決めていきましょう。

転職の軸は大きく分けると、仕事内容・待遇・環境の3つに集約できます。

仕事内容を軸にした場合の例は、「新しい仕事に挑戦したい」「今持っているスキルをさらに高めていきたい」といったものです。製造業からだと、「単純作業の繰り返しに飽きてしまったので、新しい仕事に挑戦したい」という転職理由が多いように感じられます。ただし、「新しい仕事に挑戦したい」というのはざっくりしていて転職の軸としては不十分なので、具体的にどんな仕事がしたいのかを深堀りしていきましょう。

待遇を軸にした場合の例は、「年収をアップさせたい」「マネージャーとしてチームを率いてみたい」「残業や休日出勤を減らしたい」といったものです。今の会社で待遇の改善が見込めないのであれば、転職することは効果的だといえます。

最後に、環境を軸にした場合の例ですが、「社員のスキル開発に積極的な会社で働きたい」「チャレンジを認めてくれる会社で働きたい」といったものが挙げられます。自分の性格と会社の社風が合致すればストレスが減って働きやすくなるため、環境を軸にして転職するのもよいでしょう。

このように仕事内容・待遇・環境の3つの観点から転職の軸を決めていきます。転職の軸は決して1つではなく、複数あって当たり前ですので、自分の理想の働き方に必要な要素を洗い出していきましょう。しかし、全てを満たせる会社はなかなか見つからないため、これだけは譲れないという優先度をつけておくと転職がしやすくなります。

ステップ③:業種と職種を決める

転職の軸が決まったら、転職したい業種と職種を考えていきます。

前提として、失敗しにくいのは同業種×同職種への転職だということは理解しておきましょう。自分のこれまでの経験を活かせることや、転職後のミスマッチが少ないのが理由です。最も重視する転職の軸が、待遇や環境である場合は、同業種×同職種への転職でそれらを実現できないかを考えるのが好ましいです。

しかし、同業種×同職種への転職では、仕事内容を変えたい場合はもちろん、待遇や環境を大きく変えるのが難しいこともあるでしょう。特に製造業は昔からある成熟産業なので、業界のスタンダードが確立されている傾向にあります。同業種×同職種への転職で自分の転職の軸が満たせない場合は、異業種・異職種への転職を視野に入れても問題ありません。

異業種×異職種への転職だと、今まで得たスキルや経験を活かせることもありますが、ほとんどの場合は一からのスタートになるため、転職のハードルが高くなります。また、30代以上になると未経験の転職者は敬遠されやすいという問題もあります。

おすすめは、同業種×異職種か異業種×同職種での転職です。これらは、最近では「軸ずらし転職」とも呼ばれており、成功しやすい転職方法として広まっています。

同業種×異職種の例としては、製造業の設計エンジニアが営業に転職するというものが挙げられます。この場合、設計エンジニアとして培った専門的知識を持つ技術営業として、技術的な側面から自社製品の魅力を顧客に伝えられるでしょう。

異業種×異職種の例は、製造業の設計エンジニアがIT業界のシステムエンジニアになるといったものです。製造業とIT業界では全く違うように感じられますが、ものづくりという点では同じであり、製造業で得たものづくりの基礎知識や設計の考え方といったノウハウを活かすことができます。

どの業種・どの職種に転職するかを決める際には、入念なリサーチが重要です。その業界に関するニュースを見てトレンドを掴んだり、その業界で働く人から話を聞くなどしましょう。また、転職したい職種に関連する資格を勉強してみるなどして、実際にどんな仕事内容になるのかイメージを掴んでおくことをおすすめします。

ステップ④:選考を受けつつ企業をリサーチする

入社してから、イメージと違ったと後悔しないように、採用選考中にも企業をリサーチするようにしましょう。

転職は、企業から自分が審査されるだけでなく、自分自身も企業を審査するものだと考えるべきです。自分のスキルを活かせそうかや、自分の転職の軸とずれていないかを判断するためにも、面接の場で積極的に質問することをおすすめします。質問内容にもよりますが、一般的には面接での質問は意欲が高いとみなされて、好感を持たれる傾向にあります。

また、会社によっては従業員との面談の機会を与えてくれる場合もあります。実際に働いている人の声が聞けるのは貴重なことなので、もしそういった機会があれば積極的に活用してください。

製造業から転職する際は転職エージェントを活用しましょう

転職で失敗しやすい人の特徴として、「自分一人で転職活動を進めている」ことも挙げられます。自分の経験や適性を客観的に評価してくれる第三者の目線がある方が、転職は成功しやすくなるためです。

製造業からの転職に限ったことではありませんが、転職する際には転職エージェントを活用するようにしましょう。転職エージェントでは、転職サイトでは見つけられない非公開求人も含めて多数の求人を取り扱っています。

それだけでなく、自身のこれまでの経験の棚卸しをサポートして転職の軸を一緒に考えてくれたり、採用選考に向けた履歴書や職務経歴書の作成・面接対策を支援してくれます。また、転職の軸にあった業種・職種を豊富な求人の中から提案してくれたり、転職先の会社との各種交渉を代行してくれるなど、転職活用の力強い味方になってくれるでしょう。

ここでは、製造業から転職する際におすすめの転職エージェントを2社ご紹介します。

マイナビメーカーエージェント

製造業への転職でおすすめの転職エージェントが、マイナビメーカーエージェントです。

製造業の転職に特化したサービスであり、製造業に精通したキャリアアドバイザーが転職者一人一人とじっくり向き合って求人紹介や転職支援を実施してくれます。エンジニア、生産技術、品質管理、営業など各職種ごとの求人が検索でき、業界を代表する会社の求人も多数取り扱っています。

マイナビメーカーAGENT

リクルートエージェント

製造業以外への転職を視野に入れている場合におすすめなのが、リクルートエージェントです。

幅広い業種・職種の求人を総合的に取り扱っており、転職市場での豊富な実績があります。異業界・異職種に転職する際には視野を広く持ち、自身の転職の軸に合う会社を見つける必要がありますが、リクルートエージェントであればそれをサポートしてくれるでしょう。

リクルートエージェント

まとめ

今回の記事では、製造業からの転職で失敗するケースやその理由、失敗しないための転職活動の方法などをご紹介しました。転職を成功させて理想の働き方を実現するために、この記事で紹介した内容をぜひ参考にしていただきたいです。

転職で失敗しないためには、まずは自分の転職の軸をしっかりと定めた上で入念なリサーチをすることが重要です。転職エージェントによる転職支援サービスも積極的に活用して、転職を成功させてください。

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