キャリアチェンジ

製造業からのキャリアチェンジで成功させるためのコツを解説

キャリアチェンジ コツ
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現在の日本における産業のうち、約15%を製造業が占めているといわれています。

情勢がめまぐるしく変化する昨今、製造業の仕事に不安を感じ、キャリアチェンジを検討している方も多いのではないでしょうか。

今回はこれからキャリアチェンジを検討している人を対象に、その実情と、具体的な方法について詳しく紹介していきます。

メリットやデメリットを知ったうえで、キャリアチェンジを目指すためにどうすれば良いのかもしっかりレクチャーしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

製造業からのキャリアチェンジは可能?

製造業に従事している人の中で、実際にキャリアチェンジを行っている人はどれくらいいるのでしょうか。

例として、IT・機電領域エンジニアにおけるキャリアチェンジの動向をみてみましょう。

パーソナルテクノロジースタッフ株式会社が2020年に行った調査によると、全体の約22%が転職やキャリアチェンジを意識しており、さらにそのうち実際に転職活動を行った、または具体的な検討段階に入っていると回答した人は約36%もいることがわかりました。

昨今の不安定な雇用状況も相まって、キャリアチェンジをより現実的なものとして検討している人が多いということですね。

こうした背景や調査結果を鑑みると、製造業全体としてもキャリアチェンジの動きが高まっていると考えてよいでしょう。

では実際問題、どこまでのキャリアチェンジが可能なのでしょうか。

方向性としては主に2つのパターンが考えられます。

1つは業種も職種も変えてしまうパターン、もう1つは業種か職種どちらかのみを変更するパターンです。それぞれの内容を詳しくみていきましょう。

業種と職種ともにキャリアチェンジする場合

これは主に第二新卒程度の経歴の人が対象となる場合が多いです。現職のキャリアが長いほど、新しいフィールドに飛び込んでいく選択肢はどうしても狭まっていってしまうのが現実です。一方で、例えば何かの資格や語学力など突出した能力があれば、それを活かせる分野で活躍していける可能性は十分にあります。

業種か職種どちらかをキャリアチェンジする場合

この場合は前述のパターンよりも比較的ハードルが下がります。何故ならこれまで積み上げてきたキャリアを活かすことができるからです。

とはいうものの、年齢を重ねるにつれて、企業側が求める経験や実績もそれなりのものになってきます。あまりにも現職と乖離したキャリアチェンジは現実的ではないといえるでしょう。

いずれのパターンにおいても、これまでの専攻や経験業界の親和性、あるいは関連性などをベースに、特筆すべき能力があるのであればそれらを武器にしたキャリアチェンジを検討していくのが妥当といえます。

製造業からのキャリアチェンジで多い理由は?

では、そもそもなぜ人はキャリアチェンジを検討するのでしょうか。

製造業従事者における最も多い理由の一つとして、「仕事のやりがいがない」が挙げられます。

製造業、ましてやエンジニアともなると、時間が不規則な上、残業も多くなりがちです。そうした中で自分のモチベーションが上がらない状態が続くと、転職やキャリアチェンジを視野に入れる人が増えるのも当然といえるでしょう。

また、これとほぼ同率で多かったのが「給与が仕事内容の割に不十分である」という理由です。

前述の通り、製造業は激務である割に、給与が見合っていないと考える人が多くいるようです。

どんなに良い環境で仕事にやりがいを感じていたとしても、給与面で不満が残るとやはり長続きはしにくいですよね。さらにそれに付随して、「昇給や評価などの体制が整っていない」と考えている人も多いようです。

製造業は古くから日本の産業を支え、ITや機電領域にいたっては今後もさらなる市場拡大が見込まれる分野でもあります。

基幹産業であるにも関わらず、それに対する評価や報酬が十分なものでないというのは、業界全体における大きな課題なのかもしれません。

その他には「休みがとりにくい」、「人の出入りが激しい」、「上司や同僚との関係が良好でない」といった意見もありました。

一人ひとりの働き方が大きく見直されている昨今、プライベートな時間をしっかり確保することや、より良い職場環境で働きたいという声は増え続けています。

製造業においても、自分なりのライフワークバランスを実現できるよう、思い切って転職やキャリアチェンジを考えている人が多いようです。

もちろん中にはさらなるキャリアアップのためといったポジティブな理由も一定数あります。

昨今ではIT分野の人気が高まりつつあり、製造業に転職してくる人も増加傾向にあります。

あらゆる意味で、世間からの注目が高まっている分野である、という認識をもってぜひ前向きなキャリアチェンジを検討してみてください。

キャリアチェンジにおけるメリットとデメリットは?

続いてはキャリアチェンジの際のメリットとデメリットを見ていきましょう。

ある意味、ここが最も重要なポイントかもしれません。自分の将来像と照らし合わせた上で、今後の方向性を決めるようにしてください。

キャリアチェンジのメリットとは?

まず一つ言えることは「モチベーションアップ」ではないでしょうか。

先ほど、キャリアチェンジにいたる理由として「モチベーションの低下」がありました。

今後の人生を考えた上で、やりがいを感じるような仕事に大きく軌道修正をしたいと考えるのであれば、思い切ってキャリアチェンジを検討するのも良いかもしれません。

学生時代に興味があったけど就けなかった仕事、社会人として経験を積む中で新しくできた夢、など一度は諦めてしまった仕事に挑戦できる絶好のチャンスととらえることもできますね。

また、未経験の仕事に就くことでキャリアの新しい選択肢が増えるというのも大きなメリットです。

これまで関わりのなかった仕事の経験値を積むわけですから、今後さらなる活躍の場を広げることができます。

あるいは、これまで気づかなかった自分の適性を知るきっかけになるかもしれません。

前職までの経験と掛け合わせることで、自分らしいキャリアを築いていくことができるかもしれませんね。

常に前進していきたいと考える人にとっては、大きな魅力に感じることでしょう。

また、プライベートな面でいえば、企業によっては休日やライフワークバランスを自分の希望に近づけることも可能です。

特に製造業は激務といわれているため、他業種に行くことで心身の健康状態が向上したという例もあります。

このような健康面でのメリットも視野に入れておくと良いですね。

キャリアチェンジのデメリットとは?

続いてデメリットについてです。

大きなポイントとしては「給与の低下」があります。

これまでの経歴やキャリアはほぼ活かせないわけですから、これまでもらっていた報酬よりも低いところからスタートする場合が多いです。

もちろん、自分の働きや能力によっては、前職と同等かそれ以上の給与を得られる可能性がありますので、そうしたリスクがあるということを念頭におくようにしてください。

また、働き方や職場環境が変化することに対するストレスも考慮しなければいけません。

例えば勤務時間や勤務地、服装、オフィス環境など人によっては慣れるまで時間がかかることもあるでしょう。

単に仕事内容だけでなく、それに付随して環境が大きく変わってしまうということもデメリットとして覚えておいてくださいね。

もう一つ代表的なデメリットを挙げておくと、「理想と現実のギャップ」があります。

キャリアチェンジということは当然ながらその仕事の経験がないわけですから、あくまで自分の想像でしか業務を推し量ることができません。

いざ働いてみたら「こんなはずではなかった…」と理想と現実のギャップに苦しめられる可能性があるということは、誰もが理解しておくべきでしょう。

キャリアチェンジを成功させるためのコツや注意点

さて、ここまでお話してきた中であなたの針はどちらに振れたでしょうか。

メリットとデメリットを両方理解した上で、それでもキャリアチェンジをしたいという人がいるなら、少しだけ今後の転職活動のポイントと成功のコツをお教えしたいと思います。

大幅なキャリアチェンジは20代のうちに!

まず大前提として、未経験の業界へのキャリアチェンジを考えている場合は30歳を1つの基準として考えるようにしましょう。

デメリットでもお伝えしたように、キャリアチェンジはあらゆる意味での変化を伴います。

給与面しかり、待遇面しかりです。

ある程度の年齢とキャリアを積んできた人が、業種を超えて大きくキャリアチェンジするにはよほどの志と適正がなければ厳しいものになります。

20代の若いうちならば業種や職種を超えた転職を視野に入れ、それ以上のキャリアがある人は前職や自分の強みを活かせるキャリアチェンジを中心に考えると良いでしょう。

もちろん、どうしてもやりたい事や目指すべき目標がある場合は、この限りではありません。

新しい物事を始めるのに遅い早いは関係ありません。

あくまでも目安として、より有利にキャリアチェンジを進めていきたいという人のみ参考にするようにしてください。

これまでの自分の経歴やスキルをしっかり把握しておこう!

ある程度志望業界が決まっている場合は、その業界に即したスキルがあるかどうかも検討しておくようにしましょう。

これまでの自分の経験を洗い出し、少しでも活かせるものはないか、アピールポイントになる部分はないか徹底的に自己分析しておくと、選考や面接においても役立てることができます。

専門的な資格やスキルがなかったとしても、例えばチームでのプロジェクトの経験やその中での自分の役割などもキャリアアップに有利になる場合があります。

どのような業界であっても、チームをまとめるリーダーや管理職の育成は必須命題です。

逆に新卒や若手にはないキャリアを存分にアピールし、企業内で自分のポジションを確立していくことも可能です。

何か具体的なプロジェクトの成功経験や成果などを用意しておくと、今後の活動にも大いに役立つことでしょう。

転職サイトを有効に活用しよう!

あらゆる業界で共通して求められるスキルがコミュニケーション能力です。

当たり前のことですが、社会人としてのクライアントに対する姿勢、そして会社の同僚に対する接し方は最も大切な部分の1つです。

面接の場においても、まず見られるのはコミュニケーションや意思疎通が円滑に行えるか、自分の魅力やアピールポイントを論理的かつ明快に伝えられるか、といった部分ですので、日ごろから意識するようにしてください。

先ほどお伝えした自分のプロジェクト経験や成功談なども、限られた時間の中でしっかり伝えられるよう練習しておくと良いでしょう。

転職エージェントへ相談してみよう

いよいよキャリアチェンジを始める!となった時、自分ひとりでは到底企業を網羅しきれませんよね。

そうした中で有効なのが転職サイトを利用することです。

これまでの自分の職務経歴や今後の展望についてしっかり希望を提示することで、客観的な視点から条件にマッチする企業を紹介してもらうことができます。

転職活動にあまり時間を割けないという人も効率よく作業を進めることができるため、現職と同時進行の場合は特におすすめです。

また、これまで自分が視野に入れていなかった業種を紹介してもらえる場合も多く、新しい可能性に気付くチャンスにもなります。

エージェント側もその道のプロなので、その人の適性を見極め、どのように今後キャリアチェンジを考えていけば良いのかしっかりとアドバイスをくれます。

そうした第三者からの冷静な意見を取り入れていくことで、適切なキャリアチェンジとその成功率を高めることもできるのです。

まとめ

いかがでしたか。

今回の内容を踏まえて、改めてキャリアチェンジへの思いを強くした人、逆にもう少し今の仕事で頑張ってみようと思った人などさまざまな思いがあると思います。

いずれにせよ、自分の中で何に重きを置くのかをしっかりと考え、今の状況と自分の理想を冷静な視点から判断する必要があります。

今後の人生がより豊かなものとなるように、さまざまな要素を検討しつつぜひ前向きに挑戦していってくださいね。

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WRITER PROFILE
sumi
sumi
ブロガー / SEOコンサル
製造業の技術屋で5年間働いたのち、
全くの未経験からSEOコンサル会社へ転職。

窮屈な環境から思い切って転職をし、
望んだ環境を手に入れることが出来ました。

現在は製造業ではたらく人を応援するメディア
「午後11時の憂鬱」を運営しています。

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