【製造業従事者向け】やりたいことが分からなくなった時に読んでください
製造業で働いているけれど、「今の仕事が自分の本当にやりたいことなのか分からない」「今の仕事が向いていない気がする」などと悩んでいる方はいないでしょうか。
これは製造業に限った話ではなく、同じような悩みを持っている方は大勢いるので特別なことではありません。ですが、やりたいことが分からないまま働き続けていると、「なぜ自分は今の仕事を続けているのか」と働くことへのモチベーションが下がってしまう恐れがあります。
誰でも、せっかく働くのであればやりたいことをしていたいと思うでしょう。そこで今回は、やりたいことが分からないという製造業従事者の方に向けて、やりたいことの見つけ方を詳しく解説いたします。
「やりたいことが分からない」と思うのはどんな時?
仕事をしていると、「やりたいことが分からない」と思う瞬間が少なからず存在しています。どのようなケースなのか、みてみましょう。
仕事に慣れてきた時
新卒入社や転職で入社してすぐの頃は仕事への期待が大きく、熱心に仕事に打ち込めていたのではないでしょうか。また、入社してすぐの頃は覚えなければならないことも多いので、早く仕事をこなせるように無心で取り組んでいたのではないかと思います。新しいスキルを身に着けたり、知識を得られることが楽しかったという方も多いはずです。
しかし、入社して数年が経つと仕事に慣れてきます。最初の頃は刺激的に感じていた仕事がいつのまにかルーティンワークに変わると、退屈だと感じるようになるものです。その結果、「やりたいことが分からない」と思ったり、「今の仕事をこのまま続けて良いのか」と悩んだりしてしまうのです。
たとえば、設計エンジニアの方が最初はいろいろと試行錯誤をしつつ失敗を繰り返していたとしても、次第にコツを押さえてスムーズに設計できるようになっていくでしょう。しかし、最初は苦労して設計に取り組んだことで得られていた達成感を徐々に感じなくなっていくかもしれません。
ある意味では、入社前に思っていた「やりたいこと」がある程度実現してしまったからこそ、「やりたいことが分からなくなった」と感じている可能性もあります。その場合は、新しいやりたいことを見つけて取り組めるように行動を起こすべきです。
仕事のやりがいを感じられない時
仕事のやりがいを感じられない時も、「やりたいことが分からない」と思いやすいケースです。
特に製造業の場合は、仕事のやりがいを感じないというのが転職理由の上位になる傾向にあります。たとえば、工場の製造スタッフの場合は、単純作業の繰り返しや誰でもできる仕事も多いので、仕事のやりがいを感じないというのは理解できる内容です。
また、製造業の主なやりがいとしては、自分の関わった製品が世の中の役に立っていると感じられる点が挙げられます。しかし、製品によってはなかなか人の目に触れないものも多いので、やりがいを感じにくいという特徴があります。BtoCの製品であれば日常生活の中で実際に目にする機会が多いかもしれませんが、BtoBの製品は目にする機会が少ないので、BtoCに比べるとやりがいを感じにくいでしょう。
やりがいというのは、働く上での重要なモチベーションになります。やりがいが感じられない仕事に熱心に取り組むというのは難しいでしょう。今の仕事のやりがいをもう一度考え直してみたり、やりがいを感じる別の仕事を探したりする必要があります。
価値観が合わないと感じた時
製造業で働いていると、ふとした瞬間に「自分に今の仕事は向いていない」と感じることがあるものです。
たとえば、設計エンジニアとして働いている方で次のような価値観を持っている場合は、向いていないと感じることが多いかもしれません。
- 専門的な知識やスキルを学びつづけることが苦手
- クリエイティブな仕事よりもルーティンワークに取り組みたい
- デスクワークでなく、身体を動かす仕事が好き
仕事に対して求められることと自分の価値観との相違が大きければ、その仕事に取り組む中でやりたいことを見つけるのは難しいでしょう。また、価値観の相違は勤めている企業の事業内容や目指している方向との間にも発生します。
価値観が合わないと感じているのであれば、転職して別の企業で働いたり、部署異動して価値観の合う仕事に取り組むことを検討してみましょう。
仕事環境が変化した時
企業に勤めていると、方針変更や部署異動などの外部要因によって仕事の環境が変わってしまうことがよくあります。また、変化の激しい現代では、ニーズの変化や新技術の発達によってビジネス環境が大きく変わってしまうこともあります。
このような仕事環境の変化によって、もともとやりたかったことができなくなり、悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。部署異動を例にすると、会社は適正を考慮した上で決定しているのかもしれませんが、自分自身はその部署の仕事でやりたいことはないと感じる場合も多いと思います。
もちろん、仕事環境の変化に適応するように努力するのも重要なことです。しかし、どうしてもやりたいことが分からないのであれば、転職など何らかの行動を起こすことをおすすめします。
【製造業従事者向け】やりたいことが分からないときの対処法
「やりたいことが分からない」という人は、どうやってやりたいことを見つけていけばよいのでしょうか。ここでは、おすすめの対処法として4つの具体的な行動をお伝えします。
製造業従事者向けの例なども踏まえて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
自己分析をしてみる
就職活動や転職活動をするにあたって、多くの方が自己分析をしてから活動に取り組んだのではないでしょうか。しかし、企業に入社して働いている時に自己分析をしているという方は少ないと思います。
仕事に関する考え方は、実際に働く中で変化していくものです。やりたいことが分からないと悩んでいる方は、一度じっくりと自己分析をして自分の思いを可視化してみるのはどうでしょうか。
たとえば、次のような質問に答えてみましょう。今の仕事だけに絞らず、学生時代やプライベートも含めて考えてください。また、実際にできるかできないかは無視して思いついたことをそのまま書く方が、自分の素直な思いが見えてきます。
- 楽しかったことや、好きなことは何か?
- 褒められたことや、評価されたことは何か?
- やってみたいと思うことは何か?
- やりたくないと思うことは何か?
- どんな企業で働きたいと思うか?
- どんな働き方をしたいと思うか?
自己分析をしてみると、今の仕事に対する見方が変わってくるかもしれません。たとえば、製造業の設計エンジニアの場合、質の高い設計ができたときに評価されて嬉しかったことや、顧客に喜ばれてやりがいを感じたことを改めて認識するといった形です。その結果、新しいスキルを身に着けてより高度な設計をすることがやりたいことになる可能性もあります。
自己分析は当然コストもかかりませんし、今すぐにでもできる方法です。定期的に自己分析をして、自分のやりたいことが何かを考えてみてはいかがでしょうか。
他の職種に目を向ける
やりたいことが分からない時は、自分の今の仕事だけに焦点を当てて考えるのではなく、視野を広げてみましょう。自分の勤めている企業の中でも、さまざまな職種の方が働いているはずです。他の職種でどんな仕事をしているのかを見聞きすることで、「この仕事をやってみたい」と思えるものがあるかもしれません。
また、他の職種の仕事を知ることで新たな発見を得られる場合もあります。たとえば、設計エンジニアや製造スタッフなどの現場担当者は、営業担当者と同行して顧客を訪問してみてはどうでしょうか。自分の作った製品が実際にどんな評価を受けているか、どんな使われ方をしているかを見ることで、モチベーションが高まるかもしれません。反対に、営業担当者が工場でモノづくりを実際にやってみるというのもよいでしょう。自社製品がどうやって作られているかを体感することは営業活動においてプラスに働きますし、営業への意欲も高まります。
視野を広げてマイナスになることはありません。まずは自分の仕事で関わりの深いところからでよいので、他の職種にも目を向けてみてください。
興味のある分野やスキルの勉強をしてみる
「やりたいことが分からない」という方でも、何かしら興味のある分野や身につけたいと思っているスキルはあるのではないでしょうか。興味があるということは、やりたいことにつながる可能性が高いと考えることができます。興味があることをリストアップして、少しずつでも勉強を始めてみましょう。
たとえば、最近はプログラミングに興味を持っている人が多いと思います。今は無料でプログラミングの勉強ができるサービスもあるので、実際に試してみてはいかがでしょうか。アプリ作りやWebサービスの構築は製造業における設計・モノづくりの考え方と共通する部分もあります。また、製造業ではDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが活発になっているため、プログラミングの知識やスキルが役に立ちます。自分が活躍できる領域が増えることで、新たなやりたいことにつながるかもしれません。
プログラミングはあくまでも一例であり、勉強する分野やスキルは直接仕事につながるものでなくてもかまいません。自分がやりたいことを見つけるために、興味のあることについての勉強を始めてみてください。
転職サイトに登録してみる
やりたいことが分からない原因は、単純に今の仕事以外のことを知らないからという可能性もあります。特に新卒入社で製造業に入社したという方の場合は、ほかの業界や企業で働いた経験がないので、今の仕事の範囲でしかやりたいことが見つけられなくなっているのかもしれません。
そんな時は、転職サイトなどに登録をしてさまざまな業界や職種の求人情報を見てみましょう。求人情報を見ていて気になったものについて、「なぜ気になったのか?」を深堀りしていくと、やりたいことが見つかる可能性があります。また、製造業といっても自動車や食品、医療品、家電製品、素材などさまざまなジャンルがあるので、今の仕事とどんな違いがあるのかを比較してみるのもよいです。
ほとんどの転職サイトへは無料で登録できるため、リスクはありません。実際に転職をしなくてもよいので、世の中にどんな仕事があるのか、どんな仕事の募集が多いのか、どんなスキルが求められるのか、などを見てみることをおすすめします。
自分の本心に従って転職するのもあり
やりたいことが分からないときの対処法を実践した結果、やりたいことが無事に見つかったとします。それが今勤めている企業でできることであれば、ぜひ実現できるように努力していただきたいです。
しかし、もしも今勤めている企業で実現できそうにないことをやりたいのであれば、転職を選択肢に加えましょう。しっかりと自分の思いと向き合ってやりたいことが見つけられたのであれば、それを実現するために転職活動を進めても問題ありません。その「やりたいこと」が転職の軸になるので、転職先の選定もスムーズに進められるでしょう。
注意すべきなのが、「今の仕事でやりたいことがないから、とにかく辞めたい」という考え方で転職活動をすることです。やりたいことという転職の軸が定まっていないのに転職活動をしてしまうと、転職先を選ぶ際に何を基準に選べばよいか分からなくなりますし、転職後にミスマッチに気づいて後悔することになりかねません。自分のやりたいことが何かを熟考した上で転職活動に臨みましょう。
転職エージェントへ相談してみよう
やりたいことが見つかって転職活動を始める際におすすめしたいのが、転職エージェントの活用です。転職エージェントとは、転職のプロであるエージェントが転職希望者一人ひとりの相談相手として転職活動を支援してくれるサービスを指します。
一般的に、転職エージェントに相談をすると次のようなサポートを受けられます。
- 転職希望者のキャリアの棚卸しやキャリアプランのアドバイス
- 転職希望者の希望や経験に合わせた求人の紹介
- 企業との面接日程や条件の調整
- 書類選考や面接に対するアドバイス
やりたいことが見つかったと言っても、具体的な業界・職種・企業まで決まっていることはほとんどないと思います。しかし、転職エージェントにやりたいことを伝えれば、それに合った具体的な求人を紹介してくれるので、転職活動がスムーズに進められます。
また、転職するためには転職先の企業から採用したいと思ってもらえるように自分のスキルや経験を効果的に伝えなければなりません。転職エージェントに相談をすれば、キャリアの棚卸しをした上で書類選考や面接に対するアドバイスをしてくれるので、自身を持って選考に臨めます。
転職活動において、転職エージェントの活用は必須と言えるほど重要なことです。ぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は、やりたいことが分からないときの見つけ方をテーマに解説してきました。
ここで紹介したことを参考にして、製造業従事者の方が自分のやりたいことを見つけられることを願っています。そして、やりたいことが見つかったのであれば、それを実現するために行動を起こしていただければ幸いです。
やりたいことに時間を使って、一度きりの人生を実りあるものにしていきましょう。
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