市場価値の高い設計エンジニアの7つの条件|高めていくための方法も解説
製造業において重要な役割を担う「設計エンジニア」。
しかし、ひと括りに設計エンジニアといっても基礎的なスキルだけでなく、分野ごとに専門的な知識が求められる仕事です。会社によって呼び名が異なることもあり、「機械設計」や「技術部」などと呼ばれています。
機械に携わる仕事全般を指すことから、製造工場から食品工場まで多岐にわたります。
そんな製造業の花形ともいえる設計エンジニアですが、仕事のやりがいや待遇などへの不満から、転職を考えることもあるでしょう。しかし、自身の市場価値を知らずに転職しても失敗するリスクもあります。
そこで今回の記事では、設計エンジニアの市場価値や市場価値を高めるための方法、持つべきスキルなどについて解説します。
設計エンジニアの市場価値が高い理由
「機械」は、多くの企業で必要とされているからです。
業界を問わず、今後も機械が不要になる可能性は極めて低いので、設計エンジニアのニーズが尽きることはないでしょう。特に設計エンジニアの仕事は高い専門性を要することから、人材不足も深刻であるため多くの企業から求められています。
近年では、乗り物、家電、医療機器といった分野においてIoT(モノのインターネット)が著しい進歩を遂げていることから、大きな注目を集めています。今後も設計エンジニアが活躍できる場は広がっていくことが予想されるので、将来性のある職業といえます。
市場価値の高い設計エンジニアが持つべきスキルとは?
市場価値の高い設計エンジニアが持つべきスキルです。
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 高い技術力
- 機械に関する知識と経験
- 法規の知識
- ソフトウェアの知識
- ビジネスで使えるレベルの英語力
上から順番に説明していきます。
スキル①:コミュニケーション能力
設計エンジニアも製造業である以上は、コミュニケーション能力が求められます。
クライアントや消費者から依頼を受けると、営業や販売といった他部署と連携を取る必要があります。特に製品の開発はチームで行うことが多いことから、コミュニケーション能力がないと仕事がスムーズに進みにくくなってしまいます。
大規模で重要なプロジェクトを任されるリーダーを務める場合は、コミュニケーション能力なしでチームをまとめるのは不可能です。特に機械系の仕事は精密なものが多いことから、きちんとコミュニケーションを取る必要があります。
以上の理由から、市場価値の高いエンジニアにはコミュニケーション能力が不可欠です。
スキル②:マネジメント能力
機械製品の開発現場では、マネジメント能力も必要だからです。
クライアントにヒアリングした結果をもとに決めた納期や予算、要望などを踏まえたうえで、制作スケジュールや担当者の選別などを行わなければなりません。設計エンジニアを中心にプロジェクトを進めるような場合は、チーム内の協力が求められます。
リーダーとしてプロジェクトを円滑に進めるには、状況に応じて調整や他部署への応援要請などが必要になるのです。
つまり、市場価値の高いエンジニアにはマネジメント能力も必須です。
スキル③:高い技術力
サンプルの制作や機械の設置や保守点検も、設計エンジニアの仕事に含まれます。
そもそも設計エンジニアは設計から製品に携わるものの、パソコン上で設計を済ませて終わりという仕事ではありません。設置や保守点検、トラブルへの対応など、技術力がないと設計エンジニアの仕事は務まらないのです。ほかにも、材料の選定や強度試験など、幅広い知識量も保有しておく必要があります。
市場価値の高い設計エンジニアになるには、高い技術力も求められます。
スキル④:機械に関する知識と経験
設計エンジニアは「機械を作るスペシャリスト」なので、機械の知識や経験がないと仕事が務まりません。ほかの機械エンジニアも機械の知識や経験を持っていますが、市場価値を高めるには、さらに高いレベルが要求されます。
スキル⑤:法規の知識
設計関係の仕事をするうえで欠かせないのは、法規の知識です。
特に機械系のエンジニアは法規の知識とは無縁と思われがちですが、実は重要です。国が決めた基準をクリアしないと、設計した製品を世に出せない可能性もあるからです。
法規の知識を有することも、市場価値を上げるには必要といえます。
スキル⑥:ソフトウェアの知識
ソフトウェア搭載の機械が増えているので、ソフトウェアの知識も欠かせません。
近年はIoT化が加速していることもあって、インターネット接続することも増えてきています。今後はさらに増えることが予想されるので、設計エンジニアもソフトウェアの知識が求められるようになるでしょう。
そういったソフトウェアを機械に組み込むのか、通信速度やデータ量など問題なく作動するのかは知識がないと判断することはできなくなってしまいます。
以上の理由から、ソフトウェアの知識があると市場価値のアップにもつながります。
スキル⑦:ビジネスで使えるレベルの英語力
機械設計では新規開発した技術を学会誌などで発表する際、日本語ではなく英語で情報発信をするので、英語力があると高く評価される傾向にあります。
情報発信だけでなく、新しい技術に興味を持って情報収集する際には英語で書かれた学会誌を読むためには、英語力が必要になるのです。
また、海外に拠点を持つ会社で働くと、現地の技術者と英語でのやり取りが行われる場合がほとんどです。仮に東南アジアが中心であっても、現地の言語ではなく英語を使うことが一般的です。
ほかにも、以下のような状況で英語が使われます。
- 海外サプライヤーから部品を購入する場合
- 海外工場で図面を書くとき
ネイティブまでの高い英語力まで求められることは少ないです。しかし、設計エンジニアでもビジネスで使えるレベルの英語力はあった方が何かと便利ですし、市場価値も高くなります。
どのようにして市場価値を高めていけば良いか?
設計エンジニアとしての市場価値を高めるには、経験や実績が必要です。
しかし、未経験あるいは経験や実績が少ない中で設計エンジニアへの転職考えているのであれば、資格を取得する方法が有効です。
本来は、設計エンジニアになるために必要な資格はありません。
転職時は資格よりも、経験が重視される傾向にあります。しかし、資格や経験があると「自身のスキルアップに熱心」という好印象を与えられるので、面接時に有利になることは間違いありません。また、学習することで知識量が増えるメリットもあります。
市場価値の高いエンジニアが持つべき資格は、以下のとおりです。
- 機械設計技術者試験の資格
- CAD利用技術者試験の資格
- 技術士(機械部門)
- 機械・プラント製図技能士
上記5つの資格があれば、転職率は高くなります。
それぞれについての詳細を解説していきます。
資格①:機械設計技術者試験の資格
機械設計技術者試験の資格は、かなり専門的な資格だからです。
仮に未経験であっても、機械設計技術者試験の資格があれば採用確率は上がるといわれています。3~1級まである民間の資格ですが、取得するには実務経験が必要です。しかし、3級であれば受験資格はないので、たとえ未経験でもチャレンジすることができます。
機械設計に関する知識量が求められるので、業務にも活かせる知識が身につきます。
資格②:CAD利用経験者試験の資格
「CAD利用経験者資格」も民間の認定資格であり、一般社団法人コンピューター教育振興協会が実施しています。
CADソフトウェア利用時に必要な知識が求められるほか、実際にCADを使用して製図の技術、トレース技術などが問われる試験です。
CAD利用経験者試験には、「2次元CAD」と「3次元CAD」の2種類があって、それぞれの難易度に分かれていることが特徴です。日常的にCADを使用して製図を行っていれば、問題なく合格できる難易度といわれています。
市場価値を高めるのであれば、取得しておきたい資格であるといえます。
資格③:技術士(機械部門)
数ある資格の中でも技術士は非常に難易度が高い資格であり、技術者関係の資格では最高位の国家資格です。
機械技術に関する総合的な知識や応用力が求められるほか、技術士になるには技術士補を取得してから最低4年の実務経験が必須です。第1次試験に合格した後に実務経験を経て、第2次試験を受けることができます。
近年は高度な知識を有するエンジニアのニーズが高まっていることから、「技術士」の資格を有していると機械設計エンジニアとして大きなアピールへとつながるのです。
資格④:機械・プラント製図技能士
機械・プラント製図技能検定では、機械やプラントなどの製図に必要な技術を有しているかの認定が行われます。技術士と同じく難易度が高い国家試験であり、3~1級まであります。2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必須です。
3級は特に実務経験を問われないので、誰でも受験することができます。
資格は、「機械製図の手書き作業」「プラント配管製図作業」「機械製図CAD作業」の3つに区分されています。機械製図だけではなく配管製図や手書き製図など、繊細な技術や知識が求められます。
設計エンジニア転職をする際のポイントについて解説
設計エンジニアが転職に成功するための3つのポイントです。
- 自身のスキルを洗い出す
- 視野を広げる
- 転職エージェントを活用する
順番に説明していきます。
ポイント①:自身のスキルを洗い出す
これまでの実績や経験から、自身のスキルを洗い出すことが大切です。
そもそも設計エンジニアは、製造するものや分野、ポジションによって仕事の内容は大きく異なります。それぞれ必要なスキルは異なるため、転職市場では今までの実績や経験が生かせる分野を選ぶ方が優遇されることが一般的です。
そのため、まずはいち技術者としての能力を客観的に分析する必要があります。たとえ異なる分野に挑戦する場合も、今までに培ったものをアピールして活かすことも求められるので、自己分析を正確に行っておくべきなのです。
ポイント②:視野を広げる
転職には、さまざまな分野を知っておくことも重要です。
待遇やキャリア以外にも、技術者としての「やりがい」を求めるのであれば、視野を広げた方が実現しやすいからです。
日本初の技術、世界初の技術、特許技術、社会に影響を与えるような技術や生活を大きく変えるような技術など、設計エンジニアには魅力のある仕事が豊富にあります。
未開拓の分野は興味があっても、未経験では難しいという先入観からあきらめてしまう場合もあります。しかし、実際には今までの経験が活かせる場合もあるので、視野を広げて転職先を決めることで理想の仕事に出会える可能性もあるのです。
ポイント③:転職エージェントを活用する
転職を成功させるなら、転職エージェントの存在は無視できません。
「設計エンジニア」という仕事は性質上、広い分野が存在するうえにキャリアを具現化することが難しいからです。そのため、今後はどういった分野なら自身の経験や知識が生かせるのかということを検討するのも困難です。
「転職のプロ」である転職エージェントは、業界を問わず多くの転職希望者の転職に携わってきています。設計エンジニアであっても例外ではなく、転職エージェントに相談することで、自身のキャリアやスキルをまとめたり希望の条件に合った求人をみつけてくれたりします。
場合によっては転職を希望する企業と給与などの待遇を交渉してもらえるので、今までに交渉をしたことがなくても安心して利用できます。また、非公開も数多く保有していることから、競争率の低い求人に応募することも可能です。
したがって、転職エージェントの活用によって客観的に自身を見つめ直すことができて、冷静な判断もしやすくなり、転職が成功する可能性も高くなるのです。
まとめ
今回の記事では、設計エンジニアの市場価値や市場価値を高めるための方法、持つべきスキルなどについて解説しました。
以下に、ここまでお伝えした内容をまとめました。
- 多くの企業で「機械」を使うため、設計エンジニアの市場価値は高い
- 市場価値を上げるには、多くのスキルを持つこと
- 未経験者が市場価値を高めるなら、資格を取ることも大切
- 転職を成功させるなら、スキルの洗い出しや視野の拡大を行う
設計エンジニアが転職を成功させるなら、転職エージェントの活用を検討しましょう。求人サイトや求人誌では行っていないサポートを、経験豊富なキャリアアドバイザーが行ってくれるからです。
中には製造業に特化した特化型エージェントもあり、製造業の事情や掲載している求人の情報にも精通しています。その豊富な知識を踏まえたうえで、マッチングしてくれるのです。
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